矯正治療における
抜歯について
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矯正治療における
抜歯について
歯がデコボコに生えている場合、歯並びを整えるためには、歯がきれいに並ぶスペースが必要です。そのため、顎のスペースが小さすぎて、歯が並びきらないと判断したときには抜歯をすることがあります。大切な歯を抜いてしまうのに抵抗があるかもしれませんが、抜歯は、歯をきれいに並べるための有効な手段の1つです。
名古屋駅より徒歩3分・駅と地下通路で直結する名古屋ルーセントタワーの3Fにある歯医者「医療法人佑健会 ルーセント歯科・矯正歯科」では、さまざまな精密検査にもとづいて診断し、できるだけ患者様のご負担が小さくなるような治療計画を立てますので、まずはお気軽にご相談ください。こちらでは、矯正治療の抜歯についてご説明します。
toothextraction抜歯をした方が理想に近づける
患者様もいます
歯を並べるスペースをつくるために
抜歯することがあります
矯正治療において抜歯する可能性が高い歯は4番目か5番目の小臼歯や親知らずです。ただし大きな虫歯治療跡があったり、歯肉退縮が大きい場合など、歯の状態が悪い場合は前歯や大臼歯を抜歯部位に選択する場合もあります。小臼歯よりも親知らずを抜いたほうがいいと思うかもしれません。しかし、親知らずを抜いてスペースを確保すると、ほかのすべての歯を奥に移動しなければなりません。さらに矯正用のアンカースクリューを埋め込んで歯を引っ張るなどが必要になると治療が複雑になります。
スペース確保の方法は、歯を横に拡げたり、何本かの歯を少しずつ削ったりする方法もありますが、理想の歯並びに近づけるために、抜歯が推奨されることがあるのです。
親知らずの抜歯について
歯並びを整えるための矯正治療のときだけでなく、親知らずを抜歯したほうがいいか、残しておいたほうがいいかを迷うことがあるかもしれません。正しい方向に生えていて、しっかりケアができる状態であれば残しておくのが基本です。
しかし、痛みをともなったり、斜めに生えていたり、まわりの歯に負担をかけていたり、しっかりケアできずに虫歯や歯周病の心配があるときには、抜歯が推奨されます。とくに矯正治療をおこなう場合は、抜歯にメリットがあることがほとんどです。
どのような場合でも抜歯によってまわりの歯や咬み合わせのバランスがくずれてしまう可能性がありますので、まずはきちんと検査してお口の状態を把握することが大切です。
矯正治療中に抜歯をするメリット
きれいなシルエットがつくりやすい
横顔のきれいなシルエットには、Eラインという基準があります。それは鼻と顎を結んだラインの内側、またはくっつくくらいに口元がある状態だといわれています。前歯が出ている場合やいわゆる「出っ歯」「受け口」「叢生(そうせい:歯がデコボコに生えている)など、口元を引っ込めるために抜歯は有効な手段です。
顎が小さい(バードフェイスの改善)に有効
口元が出ていて、鳥のくちばしのように見える状態をバードフェイスと呼ぶことがあります。この場合、抜歯をともなう矯正治療が上顎の全体的な後退につながるので、これまで目立たなかった下の顎が自然な位置に見えるようになります。
治療期間を長引かせないで済むこともある
抜歯を避けると、歯がきれいに並ぶために十分なスペースを確保できず、そのまま治療をおこなっても、歯が思い通りに移動せずに治療が長引くリスクを負います。とくに歯が大きく重なっている症例は、抜歯によって、スムーズな治療が可能です。
当院で親知らず・小臼歯の抜歯ができます
矯正治療における抜歯(便宜抜歯)は自費診療です。そのため、比較的高額でだいたい1万円程度で、さらに検査代は別途いただくことがほとんどです。
当院では、矯正治療の患者様の抜歯を、1歯2,750円(税込 ※親知らずを除く)、そして親知らずは1歯5,500円(税込)で承ります。どんな抜歯でもまず詳細な検査をおこない、抜歯が必要かどうかを診断し、さらにどのような抜歯をおこなうのかなど治療計画を立てて、患者様にご説明し、ご同意いただいてから治療しますのでご安心ください。
料金 | 1歯…2,500円(税込2,750円) 親知らず…5,000円(税込5,500円) |
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抜歯をするかしないかは、患者様と相談し決定します
歯並びを改善するために、絶対に歯を抜かなければいけないということではありません。
抜歯をすると、歯が移動できるスペースを確保でき、患者様の理想の口元に近づく可能性がより高くなります。2本の歯を抜いた分前歯の移動が大きくなるため、出っ歯や受け口などの前突した症例には特に影響し、改善が見込めます。もちろん、抜歯をしないことで得られるメリットもあります。当院では、患者様がどういった治療のゴールの理想を持っているのか、特長やリスクをきちんとお伝えし患者様とよく話し合いながら抜歯の必要性を検討します。
抜歯をした場合 | 抜歯をしなかった場合 |
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抜歯をともなう矯正治療をおこなった場合の注意点
- 将来的に治療の選択肢が減る可能性がある
- 歯が並ぶまでの治療中に歯のすき間が目立つ
- 抜歯をしたあとに痛みが生じることがある
- 歯並びによっては治療が長引く可能性がある
抜歯をすると歯の本数が減るので、将来的に虫歯になったり歯を失ったりしたときに治療の選択肢が減る可能性があります。また抜歯で、歯をきれいに並べるためのスペースをつくるので、その過程においては、どうしても歯と歯の間にすき間ができてしまうのです。
抜歯の痛みを心配される方がいらっしゃいますが、実際には麻酔をしますので、痛みはほとんどありません。しかし、抜歯後はその部分が治癒するまでの数日間、痛みや違和感が続くことがあります。歯が大きく重なっているときには抜歯によって治療期間が短めになりますが、少ししか重なっていないときには、残っている歯を傾斜させずに理想的に移動させるために時間がかかる可能性があります。
抜歯にはメリット・デメリットがあります。お口まわりの状態を検査して診断いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。